「土と内蔵」 植物の根と大腸は実は同じ働きをしているらしい!
ごぶさたしております。今年はお盆休みを早めに取ったので、13日以降猛烈に仕事が忙しくなり、ちょうど猛暑も始まり、夏用のマスクも辛くヘトヘトになってました。。。ようやく連休もらえてだら~っとしてます(o‘∀‘o)*:◦♪気になってた「土と内蔵」
https://bookmeter.com/books/11243106もようやく読み終えることができました(〃▽〃)
いやいや面白かった!コロナ禍の現代にピッタリな一冊と思います。
ざっくりした内容ですが、いつものことですがかなりテキトーに書いていきます(;゚ロ゚))
アメリカのシアトル北部に家を買って本格的な庭作りを始めた生物学者のアンと地質学者であるその夫デイビット。ところがシャベルで土を掘り返してみると、その土地は硬く死んだ土だった。圧倒的に有機物不足の土にアンは木材チップや落ち葉、スタバのコーヒー滓(!)動物園でもらった糞尿(!)それらの有機物を次々と庭に投入した。
死んだ土はみるみる命を吹き返し、一年後には大量のミミズ、三年後には近所の人も驚くほど豊かで病気一つしない植物が茂り、五年後には庭は完全に蘇る。
土壌の中で一体何が?小さすぎて見えない微生物たちが大量に与えられた有機物を餌にして、その生態系を回復していた。対して現代では、化学肥料と殺虫剤、除草剤への過剰な依存が土壌の優良な微細物までもを殺してしまい、病害虫に対して脆弱にしているという問題が語られています。
ここらへんの感覚はよく分かるのです。私もこの家に引っ越してきた時、庭の土が最悪だったので、最初堆肥作りに挑戦しはじめたんです!こんなに本格的じゃないですけど枯れ葉やら入れてなんとかミミズも増えてきた頃、近所の娘さんが離婚されて、一匹の猫を連れて帰って来られてから挫折してしまった( /ω)
何故かというと猫が何故かウチの庭に入り浸り、しかも私が作った堆肥作りのスペースに毎日ウンチをするようになったのです。カバーを掛けたり蓋をしたり重しを乗せて対応してるうち面倒になってしまったのでした(; ;) まあこれは私の性格の問題で、娘さんの離婚のせいではないけどね(笑)
以来ウチの庭土は市販の肥料に頼ってしまい、害虫やら病気の多いことと言ったら・・・・・・殺虫剤や除草剤も多用しなくてはならないことがずっと悩みの種でした。思い起こせば私の育った実家の庭では土はふんわりしてたし、植木やら薔薇に虫が付くことも無かったので、多分おじいちゃんや親が世話してた土は、結構有機だったんだろうな~って、やっと納得。
本に戻ると物語は庭だけでは終わりません。庭作りが一段落するとなんとアンに癌が見つかり手術することに(°_°)
医師からアンは食生活の見直しを言われますが、本人は食には気を遣ってたつもりで、庭で取れた新鮮な野菜も食べてたけど、朝食はカフェでトールサイズのラテと甘いベーグルやスコーンだけ、昼は残り物、夕食は遅い時間にたっぷりと、ワインも毎日飲むという、糖と脂肪の美食の海で溺れてたことに気が付く。
私も癌で手術してるので、身につまされまする(゚△゚;ノ)ノ
癌予防のために医師がすすめたのが、一日三食をきっちり取ること。(アンは一日三食もたべたらブクブク太ると思ってた)野菜と果物が50%、タンパク質が20%、精製してない穀物が10%の食事を取ることでした。
不規則な食事では血糖値が跳ね上がる、糖質を食べても同じで、血糖値の上下を繰り返すと、炎症が引き起こされ、炎症は癌を活性化させるとの説明だった(;゜0゜)彼女は根本的な食事の見直しを始めご夫婦ともすっかり痩せることができ血圧は下がり、コレステロールも中性脂肪も正常値に戻すことができました。
この後、人類の感染症、結核、天然痘、腸チフス、黄熱病、の伝染病との闘いの歴史の話が続く。アメリカではわずか一世紀前には、微生物を原因とする疾病で日常的に死者が出ていたが、1950年代には抗生物質とワクチンの開発により悪名高い病原体を一つまた一つと制圧してきた。しかし現代病、慢性疾患は増え続けている。実は人間に感染する病原菌は比較的少なく、非病原性の微生物の方が圧倒的に多いのだとか。
最近はNHKでも特集してるけど、ヒトの大腸は微生物と免疫系の中心地で、1,5メートルの大腸には何億兆もの微生物が住んでいて、健康を支えている・・・ここら辺は日進月歩で解明が進んでいるのでこれからまた新しい発見があるでしょうね!
現代人の誤解は微生物はすべて悪玉と思っていること、抗生物質や化学肥料を乱用して、微生物の抹殺に躍起になってきたけれど、多くの微生物は悪玉ではない、腸内の有用な微生物まで滅ぼした結果、アレルギーや過敏性腸症候群などの自己免疫疾患や肥満糖尿病、うつ、婦人病等が問題となってしまっているんですな。
微生物との共生は農業における土壌微生物と、医学分野の腸内を整える生きた微生物と腸内細菌を育てる餌の関係と共通していて、実は植物の根と人間の大腸は同じ働きをしているということでした!
コロナの時代を生きるには、もちろん殺菌は大事ですが、自己免疫力をつけるために、腸内の環境にも関心を持たないといけないのですが、日本には欧米には無い、醗酵食を取り続けてきた優れた食文化があります。味噌、醤油、納豆、麹などの食事が手軽にとれるというのは有難いことですね。
パスツール曰く「微生物のない世界は、何も分解されない世界だ」 恐るべし微生物!
私の食生活はアンみたいにはできてないし、庭も悲惨だけどこれからは見えない世界のことを想像しながら付き合ってみたいと思います。

いやいや面白かった!コロナ禍の現代にピッタリな一冊と思います。
ざっくりした内容ですが、いつものことですがかなりテキトーに書いていきます(;゚ロ゚))
アメリカのシアトル北部に家を買って本格的な庭作りを始めた生物学者のアンと地質学者であるその夫デイビット。ところがシャベルで土を掘り返してみると、その土地は硬く死んだ土だった。圧倒的に有機物不足の土にアンは木材チップや落ち葉、スタバのコーヒー滓(!)動物園でもらった糞尿(!)それらの有機物を次々と庭に投入した。
死んだ土はみるみる命を吹き返し、一年後には大量のミミズ、三年後には近所の人も驚くほど豊かで病気一つしない植物が茂り、五年後には庭は完全に蘇る。
土壌の中で一体何が?小さすぎて見えない微生物たちが大量に与えられた有機物を餌にして、その生態系を回復していた。対して現代では、化学肥料と殺虫剤、除草剤への過剰な依存が土壌の優良な微細物までもを殺してしまい、病害虫に対して脆弱にしているという問題が語られています。
ここらへんの感覚はよく分かるのです。私もこの家に引っ越してきた時、庭の土が最悪だったので、最初堆肥作りに挑戦しはじめたんです!こんなに本格的じゃないですけど枯れ葉やら入れてなんとかミミズも増えてきた頃、近所の娘さんが離婚されて、一匹の猫を連れて帰って来られてから挫折してしまった( /ω)
何故かというと猫が何故かウチの庭に入り浸り、しかも私が作った堆肥作りのスペースに毎日ウンチをするようになったのです。カバーを掛けたり蓋をしたり重しを乗せて対応してるうち面倒になってしまったのでした(; ;) まあこれは私の性格の問題で、娘さんの離婚のせいではないけどね(笑)
以来ウチの庭土は市販の肥料に頼ってしまい、害虫やら病気の多いことと言ったら・・・・・・殺虫剤や除草剤も多用しなくてはならないことがずっと悩みの種でした。思い起こせば私の育った実家の庭では土はふんわりしてたし、植木やら薔薇に虫が付くことも無かったので、多分おじいちゃんや親が世話してた土は、結構有機だったんだろうな~って、やっと納得。
本に戻ると物語は庭だけでは終わりません。庭作りが一段落するとなんとアンに癌が見つかり手術することに(°_°)
医師からアンは食生活の見直しを言われますが、本人は食には気を遣ってたつもりで、庭で取れた新鮮な野菜も食べてたけど、朝食はカフェでトールサイズのラテと甘いベーグルやスコーンだけ、昼は残り物、夕食は遅い時間にたっぷりと、ワインも毎日飲むという、糖と脂肪の美食の海で溺れてたことに気が付く。
私も癌で手術してるので、身につまされまする(゚△゚;ノ)ノ
癌予防のために医師がすすめたのが、一日三食をきっちり取ること。(アンは一日三食もたべたらブクブク太ると思ってた)野菜と果物が50%、タンパク質が20%、精製してない穀物が10%の食事を取ることでした。
不規則な食事では血糖値が跳ね上がる、糖質を食べても同じで、血糖値の上下を繰り返すと、炎症が引き起こされ、炎症は癌を活性化させるとの説明だった(;゜0゜)彼女は根本的な食事の見直しを始めご夫婦ともすっかり痩せることができ血圧は下がり、コレステロールも中性脂肪も正常値に戻すことができました。
この後、人類の感染症、結核、天然痘、腸チフス、黄熱病、の伝染病との闘いの歴史の話が続く。アメリカではわずか一世紀前には、微生物を原因とする疾病で日常的に死者が出ていたが、1950年代には抗生物質とワクチンの開発により悪名高い病原体を一つまた一つと制圧してきた。しかし現代病、慢性疾患は増え続けている。実は人間に感染する病原菌は比較的少なく、非病原性の微生物の方が圧倒的に多いのだとか。
最近はNHKでも特集してるけど、ヒトの大腸は微生物と免疫系の中心地で、1,5メートルの大腸には何億兆もの微生物が住んでいて、健康を支えている・・・ここら辺は日進月歩で解明が進んでいるのでこれからまた新しい発見があるでしょうね!
現代人の誤解は微生物はすべて悪玉と思っていること、抗生物質や化学肥料を乱用して、微生物の抹殺に躍起になってきたけれど、多くの微生物は悪玉ではない、腸内の有用な微生物まで滅ぼした結果、アレルギーや過敏性腸症候群などの自己免疫疾患や肥満糖尿病、うつ、婦人病等が問題となってしまっているんですな。
微生物との共生は農業における土壌微生物と、医学分野の腸内を整える生きた微生物と腸内細菌を育てる餌の関係と共通していて、実は植物の根と人間の大腸は同じ働きをしているということでした!
コロナの時代を生きるには、もちろん殺菌は大事ですが、自己免疫力をつけるために、腸内の環境にも関心を持たないといけないのですが、日本には欧米には無い、醗酵食を取り続けてきた優れた食文化があります。味噌、醤油、納豆、麹などの食事が手軽にとれるというのは有難いことですね。
パスツール曰く「微生物のない世界は、何も分解されない世界だ」 恐るべし微生物!
私の食生活はアンみたいにはできてないし、庭も悲惨だけどこれからは見えない世界のことを想像しながら付き合ってみたいと思います。