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2009/11/03

幸せな時間

今年の春から、老人ホームに傾聴のボランティアに行ってます!。・・・なんて書くと、物凄くりっぱな人みたいですが、月2回、近所のホームに行くだけの気楽なもんです

でも今日ホームから「新型インフルエンザ流行の為、来年2月くらいまでボランティアの受け入れは見合わせます。」っていうはがきが届きました。
そうかぁ、インフルエンザなんてあまり気にしてなっかたんだけど・・・なんかちょっと残念です

お年寄りの話を聞くのは、大変なこともありますが、逆にこちらが癒されることも多いんです

少し前、ホームに来られたばかりで元気がない方とお話しました。しばらくお話していると「娘が不憫で・・・」とおっしゃるので、「お嬢さんはどうかされたんですか?」と聞くと癌で亡くなったとのことでした。
45歳でまだ若かったのに癌がどんどん進行してしまい、しかも最後まで苦しまれた事が頭から離れずそれを思うと今も辛いとのことでした。親にとって子供に先立たれるほど辛いことはないのでしょう。

病院で付き添っていた時一人で声をあげて泣いた事、なんでこんな優しい娘が最後まで苦しまなくてはいけないのか、という怒りを感じた事などを一人で抱え込まれてきたようでした。私は話を聞く事が仕事なので、当時の思いをひとつひとつお聞きしました。そうすると少しずつ体の緊張も溶けてきて顔の表情も穏やかになってこられました。

しばらくの沈黙の後、「娘はね、『お母さん私死んだら、お母さんの守り神になってあげるね』と言ってたんですよ・・・なにをバカなこと言ってるのって言ってましたが、もしかしたらあの子、私と一緒にいてくれるのかもしれないわ」と笑顔でおっしゃったんです 最初の苦しそうな表情の方とは別人のようです。

私はこの時、お嬢さんも一緒に微笑んでおられるのを感じました
そしてこんな場面に一緒に立ち会わせてもらう幸せを感じでウルウルしました
こんな感じで結構私の方が癒される瞬間が多いんです。だから当分伺えないとちょっと気が抜けちゃうなー

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