素晴らしき哉、人生!
「素晴らしき哉、人生! It`s A Wonderful Life」
という古い白黒の映画(1946年公開)のDVDをやっと今日借りることができました
すぐ見たかったので、ちょうど仕事がキャンセルになったのもツイテたな
以前、春日大社の宮司されてた葉室さんが「御力」という本の中で絶賛されてたので、気になってたんですが、なんせ古い映画なんで、なかなか見つけられなかったんです。でも最近、TSUTAYAで偶然見つけて、一本きりのDVDをどなたかが返却されるのをずっと待ってやっと借りることができました
感想は…ホントに深い内容でした。一人の人生が色んな周りの人と重なり合ってどんどんお互いに影響しあっていくんだということを、俯瞰してみるような感じがしました。
ここからあらすじ書いてしまうので、まだ見てないし、内容知りたくない方は読まないでくださいね
主人公のジョージは、良心的な住宅ローン会社を経営するベイリー家の長男として生まれました。父親は貧しい人達が家を持てるよう応援しているので、経営はギリギリの毎日でした。しかも冷酷な資産家のポッターににらまれいつも仕事を邪魔されていました。
父親を尊敬していたものの、ジョージには世界を旅する夢と、いずれ大学に行って建築の仕事をするという夢がありました。ただ家にお金が無い為、高校卒業後4年間父の経営するローン会社で働きお金を貯めました。
ところがいよいよ世界旅行に旅立つという時、父が亡くなり倒産寸前の会社の経営を引き受けざるをえなくなります。これ以来気の毒なくらいジョージの人生は人生の転機に貧乏クジを引き続けます
ただいつの時もジョージは決断を迫られると、自分に有利になることより良心に添って決断するのです。
ジョージには弟がいますが、ジョージが会社を継ぐ変わりに弟を大学に行かせてやります。4年後には弟が会社をみて、ジョージが大学に行くはずだったのに、卒業の時弟は黙って結婚していて、しかも相手の父親の仕事を手伝う約束もできていることが分かりジョージはショックを受けますが黙って弟の結婚を祝福します。
しかしジョージは町のみんなに好かれています、子供の頃からジョージの生き様を見ていた町一番の美女、メアリーはジョージと生きる事を決め二人は結婚しました。しかし新婚旅行で世界旅行に行く当日大恐慌が起こり、手持ちのお金は支払いに消え、またまたジョージは町から出ることができませんでした。それでも聡明なメアリーのおかげで貧しいながらも子供に恵まれ暖かな家庭をつくることができました。
大学時代はスポーツで活躍し第二次大戦でも大活躍した弟は大統領に表彰されたことが新聞に載り、ジョージは町中の人に立派になった弟を自慢しますが、ちょうどそのクリスマスの日、会社の資金が紛失するという大事件が起こります。
もちろんベイリー家を嫌っている悪人のポッターの策略なんですが、運悪く銀行監査員が調査に入っている日で、ジョージは追いつめられてしまします。借金の申し込みに来たジョージに、ポッターは「死んで生命保険でお金を作ったらどうかね!」と冷たく追い返します。
家に帰っても苦しい気持ちのジョージは妻子に八つ当たりして、酒場で飲んでいた時、すがる気持ちで神になんとか道がひらけますようにと祈ったのですが、直後に電話で怒らせてしまった男性に顔を殴られてしまいます。「これが神の答えなのか…」その時彼が感じたのは深い深い絶望でした。。。
そして雪の降る橋の上から身を投げたジョージは生死を彷徨います。
その時天国では、神さまの話し合いが行われ今までずっと人の為に尽くしてきたジョージをなんとかしてやらなくては…と2級天使で羽根をもたない、どうみてもぱっとしないおっさんのクラレンスが、今まさに橋から飛び込もうとしているジョージの前に送りこまれてきます。
クラレンスが考え直すよう説得しますが、ジョージは「僕なんか生まれてこなければよかった」と吐き捨てるように言います。
「じゃあ、君が生まれてこなかった人生を一緒に見てみないか?」と言われてジョージは渋々OKします。
その世界がまあ、ビックリの世界になっています
まず父親の死後に後を継ぐ人がいないので、ローン会社は潰れていて、その後は悪者のポッターが町を牛耳っていて、人々の心は荒んでいます。
ジョージが話しかけても、誰もジョージの事を知りません。母親も怪訝な顔をするし、愛する妻も知らないと行って逃げてしまします。ジョージが助けた人達は助けてもらえる事も無く苦しんでいます。
圧巻なのは、ジョージと違って華々しい人生を送ってきた弟は、なんとお墓で眠っています。なぜなら子供のころ氷の張った池に弟が落ちた時、ジョージが助けてやったことがあったのに(ジョージはその時風邪をこじらせ片方の耳が聞こえなくなってしまいました)誰も助けることなく死んでいたのです
自分の家に帰っても子供も妻も誰もいないボロボロの廃墟があるだけです。その時ジョージは自分がどんなに幸せだったかを悟ります。「もう一度やり直すからチャンスをくれ!」と橋の上で叫んでいると警官の友だちが、みんな心配して探している事を伝えにきます。
大喜びして家に帰ると、夫の様子がおかしいと心配した妻のメアリーが真相を知り、町の人々に助けを求めたため、「ジョージのためなら…」と次から次へと寄付をする人が押し寄せます。弟も大好きな兄の為に駆けつけました。めでたし、めでたし
というお話でした。
ジョージはもちろん善人ですが、そのジョージでさえも色んな人に支えられています。一人の人間が生まれて死ぬまでにどんなにまわりに影響を与えるのかをあらためて考えさせられ、ポロポロ泣きながら見ました
それから私の生まれた家の事も考えてしまいました。ジョージの生まれたベイリー家と同じく私の祖父も父も家を継ぐため自分の望む人生を送ることができませんでしたが、周りの人の為につくす人生を送りました。その恩恵をしっかり貰って今の私が生かされてるんだなあ…(お転婆だったので、子供の頃から何度も死ぬような目に遭いました
)と感じました(涙)
私も子供がいるので、少なくとも「親の因果が子に報い…」などということが無いように生きなくては
長々と書いたあらすじは、間違ってる部分があったらゴメンナサイ!!
それでも興味を持たれた方はぜひご覧くださいませ
絶対おススメです
もしもレンタルでなかったら、アマゾンで500円のDVDも売ってマス!
という古い白黒の映画(1946年公開)のDVDをやっと今日借りることができました


以前、春日大社の宮司されてた葉室さんが「御力」という本の中で絶賛されてたので、気になってたんですが、なんせ古い映画なんで、なかなか見つけられなかったんです。でも最近、TSUTAYAで偶然見つけて、一本きりのDVDをどなたかが返却されるのをずっと待ってやっと借りることができました

感想は…ホントに深い内容でした。一人の人生が色んな周りの人と重なり合ってどんどんお互いに影響しあっていくんだということを、俯瞰してみるような感じがしました。


主人公のジョージは、良心的な住宅ローン会社を経営するベイリー家の長男として生まれました。父親は貧しい人達が家を持てるよう応援しているので、経営はギリギリの毎日でした。しかも冷酷な資産家のポッターににらまれいつも仕事を邪魔されていました。
父親を尊敬していたものの、ジョージには世界を旅する夢と、いずれ大学に行って建築の仕事をするという夢がありました。ただ家にお金が無い為、高校卒業後4年間父の経営するローン会社で働きお金を貯めました。
ところがいよいよ世界旅行に旅立つという時、父が亡くなり倒産寸前の会社の経営を引き受けざるをえなくなります。これ以来気の毒なくらいジョージの人生は人生の転機に貧乏クジを引き続けます

ジョージには弟がいますが、ジョージが会社を継ぐ変わりに弟を大学に行かせてやります。4年後には弟が会社をみて、ジョージが大学に行くはずだったのに、卒業の時弟は黙って結婚していて、しかも相手の父親の仕事を手伝う約束もできていることが分かりジョージはショックを受けますが黙って弟の結婚を祝福します。
しかしジョージは町のみんなに好かれています、子供の頃からジョージの生き様を見ていた町一番の美女、メアリーはジョージと生きる事を決め二人は結婚しました。しかし新婚旅行で世界旅行に行く当日大恐慌が起こり、手持ちのお金は支払いに消え、またまたジョージは町から出ることができませんでした。それでも聡明なメアリーのおかげで貧しいながらも子供に恵まれ暖かな家庭をつくることができました。
大学時代はスポーツで活躍し第二次大戦でも大活躍した弟は大統領に表彰されたことが新聞に載り、ジョージは町中の人に立派になった弟を自慢しますが、ちょうどそのクリスマスの日、会社の資金が紛失するという大事件が起こります。
もちろんベイリー家を嫌っている悪人のポッターの策略なんですが、運悪く銀行監査員が調査に入っている日で、ジョージは追いつめられてしまします。借金の申し込みに来たジョージに、ポッターは「死んで生命保険でお金を作ったらどうかね!」と冷たく追い返します。
家に帰っても苦しい気持ちのジョージは妻子に八つ当たりして、酒場で飲んでいた時、すがる気持ちで神になんとか道がひらけますようにと祈ったのですが、直後に電話で怒らせてしまった男性に顔を殴られてしまいます。「これが神の答えなのか…」その時彼が感じたのは深い深い絶望でした。。。
そして雪の降る橋の上から身を投げたジョージは生死を彷徨います。
その時天国では、神さまの話し合いが行われ今までずっと人の為に尽くしてきたジョージをなんとかしてやらなくては…と2級天使で羽根をもたない、どうみてもぱっとしないおっさんのクラレンスが、今まさに橋から飛び込もうとしているジョージの前に送りこまれてきます。
クラレンスが考え直すよう説得しますが、ジョージは「僕なんか生まれてこなければよかった」と吐き捨てるように言います。
「じゃあ、君が生まれてこなかった人生を一緒に見てみないか?」と言われてジョージは渋々OKします。
その世界がまあ、ビックリの世界になっています

ジョージが話しかけても、誰もジョージの事を知りません。母親も怪訝な顔をするし、愛する妻も知らないと行って逃げてしまします。ジョージが助けた人達は助けてもらえる事も無く苦しんでいます。
圧巻なのは、ジョージと違って華々しい人生を送ってきた弟は、なんとお墓で眠っています。なぜなら子供のころ氷の張った池に弟が落ちた時、ジョージが助けてやったことがあったのに(ジョージはその時風邪をこじらせ片方の耳が聞こえなくなってしまいました)誰も助けることなく死んでいたのです

自分の家に帰っても子供も妻も誰もいないボロボロの廃墟があるだけです。その時ジョージは自分がどんなに幸せだったかを悟ります。「もう一度やり直すからチャンスをくれ!」と橋の上で叫んでいると警官の友だちが、みんな心配して探している事を伝えにきます。
大喜びして家に帰ると、夫の様子がおかしいと心配した妻のメアリーが真相を知り、町の人々に助けを求めたため、「ジョージのためなら…」と次から次へと寄付をする人が押し寄せます。弟も大好きな兄の為に駆けつけました。めでたし、めでたし

ジョージはもちろん善人ですが、そのジョージでさえも色んな人に支えられています。一人の人間が生まれて死ぬまでにどんなにまわりに影響を与えるのかをあらためて考えさせられ、ポロポロ泣きながら見ました

それから私の生まれた家の事も考えてしまいました。ジョージの生まれたベイリー家と同じく私の祖父も父も家を継ぐため自分の望む人生を送ることができませんでしたが、周りの人の為につくす人生を送りました。その恩恵をしっかり貰って今の私が生かされてるんだなあ…(お転婆だったので、子供の頃から何度も死ぬような目に遭いました

私も子供がいるので、少なくとも「親の因果が子に報い…」などということが無いように生きなくては

長々と書いたあらすじは、間違ってる部分があったらゴメンナサイ!!
それでも興味を持たれた方はぜひご覧くださいませ



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コメント
No Subject
私は歌しか知りません、というかメロディだけで
歌詞も知らなかったです。
いつか観てみますね。
生かされていることに感謝して。
ありがとうございました。
2011-09-15 23:04 MSSおの URL 編集
No Subject
少なくとも今の私にはぴったりのテーマでした♪
見つけるの大変かもしれませんが、ちょっと価値観が変わるかも…ぜひどうぞ!!
2011-09-16 00:04 SORA URL 編集
No Subject
2011-09-21 13:02 ゆりこ URL 編集
No Subject
この映画はきっと被災地のみなさんの心にも響くことと思います!
2011-09-21 13:44 SORA URL 編集