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2013/03/06

津波てんでんこ

3月に入ってからというもの、2年前の大震災の特集を目にすることがめっきり多くなってきました。

震災の後には、「津波てんでこ」という言葉を何度も聞きました。津波が来たら、取る物も取りあえず各自てんでばらばらに高台へ逃げろ!自分の命は自分で守るしかない……というようなちょっと切ない戒めの言葉だと思ってました。

でもこの前テレビの特集をみてたら、もっと深い意味があることを知りました。

津波が起こるたび繰り返される悲劇の一つに、家族を案じて家に戻ったら家族はもう非難していて、本人は逃げ遅れて命を落としてしまうというやりきれない事例があることでした。

でも「津波てんでんこ」を標語として、防災訓練を受けていた岩手県釜石市の小中学生たちのうち当日登校していた全員が生存して話題となったんだとか。それは「2011釜石の奇跡」と呼ばれているそうです。
詳しい情報はこちらにhttp://www.city.osaka.lg.jp/shobo_tsurumi/page/0000188706.html

日本人の特性の一つに指示待ちというか、誰かが決定してくれるのを待つみたいなところがありますが、少なくとも津波の恐れのある時には、自ら判断して逃げる事!!釜石の子供達は教師の指示を待たず、避難を開始して「津波が来るぞ!逃げろ」と周囲に知らせながら周りを巻き込んでベビーカーを押したりお年寄りの手を引いて避難したんだそうです。

たとえ子供でも、自分で判断して自分の命を守るんだと決めていると、お父さんやお母さんは子供を信じて自分のことだけ考えることができる。結果としてみんなが生き残ることができるんだという意味があるんだそうです。なにか深い言葉だったんですね。

悪夢のような震災からもう2年。。。まだ2年。。。震災で亡くなられたたくさんの命が無駄にならないよう「津波てんでんこ」の教訓が広まりますように…



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コメント

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ほんとにそうですね。
一度避難してから、自宅などに助けに走った車も多かったみたいです。
私も両親が心配で、安全地帯から水に突入してしまいました。
心配しての行動も、人間の性ですね。

そう言えば、おのさんも危機一髪だったんですよね!ほんとに御無事で何よりでした♪

色んな天災(空から隕石まで落ちてくる時代です)を想定して、子供だけでなくお年寄りの安全な避難ルートを確保してないと、日本中どこでも危険ですね(汗)