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2013/08/01

「最強のふたり」

「最強のふたり」は2011年のフランス映画。東京映画祭で、最優秀作品賞をとってかなり話題になった作品です。
ただ内容が、頸椎損傷で首から下が不自由になった大富豪とその介護人となった貧困層の若者の物語…と聞いて、なんか重そうな映画なんやろうなぁと敬遠してました。

そんなこんなで、あまり期待せず見たら、これが面白くて笑えるシーンがいっぱい!そして生きるってただ息してる事じゃなくて、笑ったり泣いたり、恋してドキドキしたり、スピードに興奮したり、自分の五感をちゃんと使ってないとダメなんだなぁって、しみじみ思いました。

富豪のフィリップは、愛妻も亡くし自身も体の自由を奪われたものの、周りにはスタッフが常駐してしっかりケアされていいます。でもフィリップは気難しくなり、自殺することも叶わない人生に絶望しています。

そんな時フィリップの気まぐれで雇われたのが、介護体験ゼロのドリスでした。ドリスは窃盗で逮捕歴もある貧乏でいつも音楽聴いてるような不良青年です。。。介護に何の関心もないドリスの世話はもうハチャメチャ失敗しても反省するどころか、自分で受けて大笑いしてばっかり!とにかくドリスは陽気で屈託ない性格をしてて、笑顔が素敵なんですフィリップまで笑って、見てるこちらまで笑えます

ドリスの介護は、ルールとか安全とかはまったく気にしません車いすのまま乗車できる車は無視、高級者に乗せて、パリの道を猛スピードで走ったり、スピードがでるよう車イスを改造したり、気分が良くなるよ…と無理やりタバコ(時にはマリワナ?)を吸わせちゃったり(汗)まるで一緒に遊んでるみたい。

でもフィリップは「彼だけは私に同情してないんだ!」と絶対の信頼を寄せていきます。ドリスもフィリップと接するうち、忍耐を身につけ、一緒にオペラを見たり、高価な美術品に接するうち、一流の世界を吸収していきます。

つまり二人とも影響を受けて、価値観が変わっていくんです♪凄いのはこれは実話で実在のフィリップ・ポゾ・ボリゴという方の自叙伝を元に映画化されてるというところです

この映画見ると、もう歳だから、病気だからと自分を縛っている人のなんと多いことかフィリップが聞いたらブッ飛ばされるぞ~と思えてきます。頸椎損傷で首から下の感覚がないフィリップは、ちゃんと恋をして再婚して子供ふたりいるんだもん!あっぱれです

とりあえず、元気がほしい方にはおすすめの映画です
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