重松清の「きよしこ」
この前テレビでやってた「流星ワゴン」は私にとって久々に見ごたえのあるドラマでした!でも原作とはだいぶストーリーが違ったみたいで、重松清は他にも面白い本があるよ!と姉が言ってたの思い出して、とりあえず「きよしこ」読んでみました。
この「きよしこ」の物語が、すっかり私が忘れてた辛い思い出にヒットしてしまいました
主人公は言葉がつかえる……つまり吃音の少年の物語です。父親が転勤族で何度も転校を余儀なくされて、少年のドモリは治るどころか、ますます悪化してしまい、少年は自分の思いを人にうまく伝えることができません。そのため笑われたり、誤解されたり、いつも葛藤を抱えて暮らしています。少年と関わる周りの人とのエピソードにキュンとさせられて一気に読みました。
すっかり忘れてましたが、ウチのR君も関西から東京近郊の町に引っ越して幼稚園に入学した頃、アクセントの違いをからかわれて、どもるようになってしまい、それはもう心配したのでした
この物語の母親は、うまくしゃべれない息子を見るたびに、胸が締め付けられるんですが、当時の私もそんな感じでした。。。
夏休みに少し良くなったものの、9月に入るとまたひどくなってきた頃、市の広報に「NHKに出演中の○○先生が吃音の子供と親に個別に面接します」みたいな記事を見つけました
すぐさま予約してうまいこと見てもらう事ができました。
まず子供と先生だけが別室で話をして、それから親と話す流れでした。先生曰く、親子関係は問題なさそうとの事でした。
先生「お母さんのこと好き?」R「好き!」
先生「お母さんは君の話を、いつもちゃんと聞いてくれるかな?」R「ママはいつも聞いてくれるよ!(ニッコリ)」というやりとりがあったみたいで「夏休み中は良くなってたというところからも、急激な環境の変化がストレスになっていると思われます、ちいさな子供さんにとってはアイデンティティに関わる大問題です、まわりはくれぐれもおおらかな気持ちで見守ってあげてください」という話をしてくださいました。穏やかに話される優しい感じの先生でした。
それを聞いた私は、今子供に起こった事は、しかたのない事なんだと気分を切り替えることができ、だいぶ気が楽になりました。それ以降Rがどもっても気にしないようにして、時間はかかりましたが、Rが東京の言葉になじむのにつれ、なんとか治っていきました。
でもこの小説の男の子は、ず~っと苦しんで成長していきます。まあその葛藤をバネに文章を書く力を磨いて、とうとう作家になってしまうのだから、それはそれで意味があったのかもしれません。
それと少年にいつもチョッカイを出してくる加藤君という子が出てくるんですが、Rのそばにも確かそんな子がいたなぁ。家庭が複雑だったみたいで、引っ越してきたばかりでイントネーションの違うRに自分と同じよそ者の空気を感じてたのかもしれません。
今から考えると、NHK出演中の○○先生は、母親をまず安心させるのが目的で、話をしてくれたような気がします。あの時相談していなかったら、きっとこじらせてしまってたかも。。。
一応Rにおぼえてるか聞いたところ、まったく何にも覚えてないそうです(汗)こんな一連の話を親子ですっかり忘れてたという事自体が幸せな事なんだと改めて感じました。
この「きよしこ」の物語が、すっかり私が忘れてた辛い思い出にヒットしてしまいました

主人公は言葉がつかえる……つまり吃音の少年の物語です。父親が転勤族で何度も転校を余儀なくされて、少年のドモリは治るどころか、ますます悪化してしまい、少年は自分の思いを人にうまく伝えることができません。そのため笑われたり、誤解されたり、いつも葛藤を抱えて暮らしています。少年と関わる周りの人とのエピソードにキュンとさせられて一気に読みました。
すっかり忘れてましたが、ウチのR君も関西から東京近郊の町に引っ越して幼稚園に入学した頃、アクセントの違いをからかわれて、どもるようになってしまい、それはもう心配したのでした

この物語の母親は、うまくしゃべれない息子を見るたびに、胸が締め付けられるんですが、当時の私もそんな感じでした。。。
夏休みに少し良くなったものの、9月に入るとまたひどくなってきた頃、市の広報に「NHKに出演中の○○先生が吃音の子供と親に個別に面接します」みたいな記事を見つけました

まず子供と先生だけが別室で話をして、それから親と話す流れでした。先生曰く、親子関係は問題なさそうとの事でした。
先生「お母さんのこと好き?」R「好き!」
先生「お母さんは君の話を、いつもちゃんと聞いてくれるかな?」R「ママはいつも聞いてくれるよ!(ニッコリ)」というやりとりがあったみたいで「夏休み中は良くなってたというところからも、急激な環境の変化がストレスになっていると思われます、ちいさな子供さんにとってはアイデンティティに関わる大問題です、まわりはくれぐれもおおらかな気持ちで見守ってあげてください」という話をしてくださいました。穏やかに話される優しい感じの先生でした。
それを聞いた私は、今子供に起こった事は、しかたのない事なんだと気分を切り替えることができ、だいぶ気が楽になりました。それ以降Rがどもっても気にしないようにして、時間はかかりましたが、Rが東京の言葉になじむのにつれ、なんとか治っていきました。
でもこの小説の男の子は、ず~っと苦しんで成長していきます。まあその葛藤をバネに文章を書く力を磨いて、とうとう作家になってしまうのだから、それはそれで意味があったのかもしれません。
それと少年にいつもチョッカイを出してくる加藤君という子が出てくるんですが、Rのそばにも確かそんな子がいたなぁ。家庭が複雑だったみたいで、引っ越してきたばかりでイントネーションの違うRに自分と同じよそ者の空気を感じてたのかもしれません。
今から考えると、NHK出演中の○○先生は、母親をまず安心させるのが目的で、話をしてくれたような気がします。あの時相談していなかったら、きっとこじらせてしまってたかも。。。
一応Rにおぼえてるか聞いたところ、まったく何にも覚えてないそうです(汗)こんな一連の話を親子ですっかり忘れてたという事自体が幸せな事なんだと改めて感じました。
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