桃子さんの東北弁
「おらおらでひとりいぐも」という小説が、第158回芥川賞を受賞したというニュースを聞いて、なんか面白そうとすぐ買って読み始めたものの。。。
始まりから、ずっと東北弁で桃子さんの日常の心情が語られていきます。ただこの東北弁のリズムにかなり苦戦してしまいまして、なかなか先へと進めないんですよこれが(笑)
最初から30ページ過ぎまで読み進めるのに2か月ほどかかってしまいました(^^; そのあと娘の直美さんが出てきてようやくリズムよく読めるようになりました。
そうすると東北弁も、良いアクセントに思えてきて、桃子さんが身近に感じられてきました。
ここからネタバレアリです
74歳で都市近郊の新興住宅地で一人暮らし。家出同然に東北の家を離れ、出会った男性と恋をして結婚して、2人の子供を育て上げ、そして夫の死。2人の子供とは今は疎遠になっていて今は一人静かにお茶をすする桃子さん。
そんな桃子さんのつぶやきが、インパクトがあって、思わず自分と照らし合わせてしまいました!
子供との会話から、子供の頃の自分と母との関係を思い出し、
「・・・母親は何度も何度も自分に言い聞かせるべきなんだと思う。
自分より大事な子供などいない。自分より大事な子供などいない。
自分がやりたいことは自分がやる。簡単な理屈だ。子供に仮託してはいけない。
仮託して、期待という名で縛ってはいけない。」
凄い真理だと思ったわ(;゜0゜) 深い!深いよ、桃子さんの呟き。。。
「人はどんな人生であれ、孤独である」といいながら時に十分に飼いならしたつもりで、自在に操れるはずの孤独が暴れてどうしようもなくなる桃子さんは決して強い訳ではないのです。
頭の中では、様々な声が聴こえる。亭主の声だけではない、どこの誰とも分からない話声が聴こえ、樹でも草でも流れる雲でさえ声が聴こえ話ができ、それが桃子さんの孤独を支える。悲しみは感動の最たるものと言うという桃子さんは、限りなく自由なのです(*´v`)
「惚れた夫とは今も繋がっていて、おらを独り生かせるために死んだ。それでも夫の死には、一点の喜びがあった。おらは独りで生きてみたかった・・・それははからいだった」って言いきるところは、私とは違うなぁ。うちの旦那は子供がまだ手がかかる頃亡くなったので、一人で生きてみたいは無かったな、ただ私も桃子さんのように、見えない世界を感じることは多くなりましたけど。
それでも家族の期待に答える必要のない人生、奇跡のような命を思う桃子さん。最後は孫の女の子とのほのぼのとした会話で終わってます。
幸せな老後って何なんだろう?孤独だけど、自由な老後もありかもって考えてしまう一冊でした!作者は63歳で主婦から小説家になった若竹千佐子さん。この本まだ売れてるみたいです+.(*'v`*)+
始まりから、ずっと東北弁で桃子さんの日常の心情が語られていきます。ただこの東北弁のリズムにかなり苦戦してしまいまして、なかなか先へと進めないんですよこれが(笑)
最初から30ページ過ぎまで読み進めるのに2か月ほどかかってしまいました(^^; そのあと娘の直美さんが出てきてようやくリズムよく読めるようになりました。
そうすると東北弁も、良いアクセントに思えてきて、桃子さんが身近に感じられてきました。
ここからネタバレアリです

74歳で都市近郊の新興住宅地で一人暮らし。家出同然に東北の家を離れ、出会った男性と恋をして結婚して、2人の子供を育て上げ、そして夫の死。2人の子供とは今は疎遠になっていて今は一人静かにお茶をすする桃子さん。
そんな桃子さんのつぶやきが、インパクトがあって、思わず自分と照らし合わせてしまいました!
子供との会話から、子供の頃の自分と母との関係を思い出し、
「・・・母親は何度も何度も自分に言い聞かせるべきなんだと思う。
自分より大事な子供などいない。自分より大事な子供などいない。
自分がやりたいことは自分がやる。簡単な理屈だ。子供に仮託してはいけない。
仮託して、期待という名で縛ってはいけない。」
凄い真理だと思ったわ(;゜0゜) 深い!深いよ、桃子さんの呟き。。。
「人はどんな人生であれ、孤独である」といいながら時に十分に飼いならしたつもりで、自在に操れるはずの孤独が暴れてどうしようもなくなる桃子さんは決して強い訳ではないのです。
頭の中では、様々な声が聴こえる。亭主の声だけではない、どこの誰とも分からない話声が聴こえ、樹でも草でも流れる雲でさえ声が聴こえ話ができ、それが桃子さんの孤独を支える。悲しみは感動の最たるものと言うという桃子さんは、限りなく自由なのです(*´v`)
「惚れた夫とは今も繋がっていて、おらを独り生かせるために死んだ。それでも夫の死には、一点の喜びがあった。おらは独りで生きてみたかった・・・それははからいだった」って言いきるところは、私とは違うなぁ。うちの旦那は子供がまだ手がかかる頃亡くなったので、一人で生きてみたいは無かったな、ただ私も桃子さんのように、見えない世界を感じることは多くなりましたけど。
それでも家族の期待に答える必要のない人生、奇跡のような命を思う桃子さん。最後は孫の女の子とのほのぼのとした会話で終わってます。
幸せな老後って何なんだろう?孤独だけど、自由な老後もありかもって考えてしまう一冊でした!作者は63歳で主婦から小説家になった若竹千佐子さん。この本まだ売れてるみたいです+.(*'v`*)+
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