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2019/07/20

カーアクションも派手な銃撃戦もなく淡々と話が進む「運び屋」

まず、このところテレビや新聞で京都アニの放火殺人ニュースを見聞きする度に、気が滅入っております。。。世界に発信している才能有る若いクリエーターの方々の未来が、一瞬で絶たれた事の理不尽さに怒りを感じ、心が痛いです。被害に遭われたみなさまと関係者のみなさまに心よりお悔やみ申しあげます

最近、「運び屋」というクリントイーストウッドが監督と主演をした映画のDVDを見たんですが、いい意味で裏切られたというか、そう来るか!って感じでしみじみした作品でした。https://www.youtube.com/watch?v=MFvM7wcCuk4


ここからネタバレ有りです!
戦争で活躍し、退役後は珍しいユリの栽培の仕事に時間とお金をつぎ込み、家族はかえりみなかったアール。気が付いたら家族にあいそをつかされ、独りぼっち。ネットの時代に昔ながらの事業も失敗し、生活にも困窮する90歳の老人アール。アールの自慢は無事故無違反でアメリカを車で仕事して回った事。そんな彼にただ荷物を決められた場所に運べばお金をくれるという仕事のオファーが来て、お金に困った彼は軽い気持ちでその話に乗ることにする。

その一回の仕事で思いがけない大金を貰ったアールは、次々と仕事を引き受けることになってしまう。仕事を頼んでくるのはメキシコ人の麻薬カルテルのギャング達で、アールもそのうち荷物が麻薬だと気づいてしまう。メキシコ人は時間通りに運べときつく言うが、アールはずっとマイペース(笑) 気の荒いギャングをヤキモキさせつつ、いつの間にか飄々したキャラクターで愛されてしまってたり。

ついには凄腕の麻薬捜査官にも追われることになってしまうが、ピンチになると、持ち前のユーモアと人生を失敗したという哀愁を醸し出しながら、のらりくらりと煙に巻いてはやり過ごしてしまう。 麻薬の運び屋と聞いて想像する派手なカーチェイスもなければ、撃ち合いもなく、淡々と話は進むのですが、最後の仕事は危険な捜査が身近にせまっており、アールも自分がかなり追い詰められている事を知っています。ところがそんな緊迫した場面にかっかってくる一本の電話……アールに人生のやり直しの時間がやってくるのでした。

ナントこの映画、実話を元にしていて、レオ・シャープという90歳の実在の麻薬運搬人が捕まった時のニュースをヒントに作られたそうです!!

87歳のクリントイーストウッドがヨボヨボの老人を、リアルに演じて凄いです。彼が車を運転する時、カーステレオに合わせて歌う歌詞が物語の進行に上手く合っててシャレてるんですよ。ところどころでニヤッとさせられます。

それから、もう一つ。昨日始まった空気読み過ぎの人生に絶望して全部リセットしちゃう28歳の元OLの物語「凪のお暇」がめちゃくちゃ面白かったわ♪主演の黒木華さん上手いなぁ。。。久々にハマりそうなドラマです!!
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